町歩きの会 2022年11月22日

 町歩きの会は年 2回、春と秋に開催しています。今年の春は新小金井から府中市美術館まで歩きました。この秋は新宿から四谷まで出かけました。11月22日、秋晴れの好天に恵まれ、江戸時代を偲びつつ、神社、仏閣等をまわりました。徳川家康が入府した年が1590年。そこから江戸の大都市計画が始まりました。江戸の人口は100万人。武士が60万人いたと言われています。今回はこの壮大な計画の一部を見る旅になりました。

花園稲荷神社にて

 最初に花園稲荷神社を訪れ、この神社の来歴を学び、多くの芸能人が寄進しているこの神社のなかにある芸能浅間神社にも行き、寄進している多くの芸能人の中に知っている人の名前を見つけながらお参りもして来ました。
 新宿は甲州街道の一番目の宿場である内藤新宿として栄えていました。ここの宿場では飯盛り女という遊女が働き、死ぬと身ぐるみをはぎ取られ、寺に投げ込まれたその数は数千人もいたそうです。この地の投げ込み寺と言われていた成覚寺を見学し、隣の正受院、江戸の六地蔵の一つが鎮座されている信州高遠内藤藩の菩提寺でもある太宗寺もゆっくりと見学しました。これで町歩きの会で、現存の江戸六地蔵すべてを廻ることができたことになります。街道の入口に旅の安全を祈って、旅人が手を合わせていた姿を想像したり、閻魔大王の像を見て、この方に死後お目にかからないことを祈りつつ、貴重な江戸の水を神田上水と共に支えた玉川上水の終点並びに甲州街道に設置された簡易な関所であった四谷大木戸跡を見学し、昼食会場の「れんげ食堂」に12時過ぎに到着しました。
 この店は中国福健省出身の夫婦が経営しており、コロナ前は、西早稲田でも店をやっていたそうです。ここでは、中華料理のコ-ス料理に舌鼓を打ち、飲み物も少々いただき、和気藹々の楽しい懇親の時間を持てました。

 

須賀神社にて

 午後からは消防博物館、お岩稲荷田宮神社,陽運寺、36歌仙で有名な須賀神社を訪れ、最後に伊賀忍者の頭であった服部半蔵の墓のある西念寺を見学し、ゴ―ルである四谷駅に午後4時前に着きました。15名の参加者の皆様お疲れ様でした。
 町歩きの会は、その土地の歴史、文化を学びつつ、歩くという基本的な運動もできる楽しい会です。多くの方のご参加をお待ちしております。(記:中村俊雄)