同好会合同「南信州旅行」(2017年4月12~13日)

 遅咲きの桜が咲き乱れる暖かな陽射しが眩しい早朝、参加者20名(現地参加2名、総員22名)と大量の酒・つまみを積み込んだ貸切りバスは定刻通り国分寺駅南口を出発しました。
 今回は、「南信州の桜と文化を愛でる旅」と称して、昨年開催した南伊豆旅行に引き続き、麻雀・ゴルフ・カラオケ・ハイキング・町歩き・グルメ・俳句同好会による2回目の合同旅行です。
 国立IC.から中央道を快調に飛ばしはじめた頃には、車内は冷めやらぬ花見気分の勢いもあり、はやくも朝酒の香りがいっぱいです。途中休憩の双葉SAでは、すでに多数の酔っ払い者が確認され夜の宴会まで耐えられるとの不安もありましたが、「朝酒・朝酔いは早稲田マンの勲章!心配いらず!」と先輩諸氏から一笑にふされました。
 最初の訪問地「元善光寺」は1400年前の推古天皇時代に、この地住人、本多善光が難波からご本尊をお迎えし、その後、長野市の現、善光寺に遷座されたため「一度詣られよ元善光寺 善光寺だけでは片詣り」と詠われる由緒ある寺です。この地に咲く樹齢350年の麻績(おみ)の里舞台桜は、半八重枝垂れ紅桜で、天を仰ぐ見事な枝ぶりに、一同息を呑みました。
樹齢300年以上の樹形が美しい桜が数多く残る飯田市内に移動し、手打ち蕎麦処「あすき」で本場の美食を満喫した後、桜守りの解説により専照寺・正永寺・黄梅院の枝垂れ桜・桜丸の夫婦桜、長姫の江戸彼岸桜など、春光を浴びて輝くいずれとも劣らぬ銘木を悲哀と文化の香りとともに堪能しました。飯田城下町は和菓子ツアーが開催されるほど著名な菓子屋さんが多く、その中でも老舗「いとうや」に立ち寄ったときは、参加された6名の妙齢なご婦人・甘辛両刀老齢男子にも笑顔がこぼれ、垂涎の思いで桜餅・金つば等を眺めつつ、財布のヒモをゆるめておりました。
 16時過ぎに天竜川沿いの天竜水神温泉「よし乃亭」に到着し、一同はこれから始まる大宴会に備えて、昼酒・加齢と桜の残り香のアンバランスな香りがただよう老齢の体を温泉にゆったりと沈めて癒しました。そして、湯上りのテカテカ顔のゆかた姿でお座敷に一同が会し、清水会長の開宴挨拶、参加者最長老の谷口さん(S26年政経卒)の乾杯で現地参加2名を加えて総勢22名の宴会が始まりました。女性6名を交えた宴席はにぎにぎしく華やかで酒量も増える一方です。野部さんの落語、眞宅さんの小話に笑いの渦がひろがり、吉田・染谷・北川・小林さんのカラオケの美声に酔いしれました。千原さんのお元気な中締め挨拶と全員が肩を組み感涙とともに熱唱した「校歌斉唱」で宴もお開きとなりました。
 その後、カラオケ組はボックスに繰り出して持参の酒でさらに酔いしれ、麻雀組は、酒酔いの頭を駆使しワケの解らない弁舌をつぶやきながら牌を並べておりました。老人性早起き症候群のためか、昨晩の大騒ぎを癒すべく5時すぎには、大浴場におなじみの顔がウナリ声を発しながら湯船に浸っておりました。
 翌朝は、飯田ゴルフクラブでのゴルフ組(2組8名)、天竜船下り・天竜峡の散策(13名)に分かれてのお楽しみです。ゴルフ組は、アップダウンが激しく風の読みが難しい山岳難コースでしたが、予想どおり、日置さんがグロス94、ネット76で優勝しました。川下り組は、不安顔でライフジャケットに身を包み、弁天港から和船に乗り込みました。スゲ傘半纏姿の船頭の竿さばきで急流を下る際には、水しぶきを浴びて、「キャーキャー」とまるで幼稚園児のような奇声を発しながら、なんとか時又港に到着しました。天竜峡の散策では、ふたたび吊り橋の揺れに奇声をあげながら、春光に輝く見事な桜と峡谷の絶景に目を見張りました。道の駅「信濃路下條」で買い物後、リフレッシュパークに立ち寄り、千原さんはケーブルブランコを見事乗りこなし、眞宅さんはローラースベリ台に挑戦するなど長老の活躍ぶりに拍手喝采でした。
 ゴルフ場での昼食後にゴルフ組と合流し、馬籠宿に向かい、石畳の敷かれた坂に沿う宿場と水車小屋に江戸時代の庶民文化を感じ取りました。
16時に馬籠出発し、中央道を経て20時半過ぎに無事、国分寺駅前に到着しました。
                               (旅行幹事:野部、山田、日置、中村、中山(記))

(参加者:谷口、千原、眞宅、清水、小田切、林、宮坂、小林、五十嵐、北川、水落、浅野、増本、染谷(三田会)、青木・吉田・中山各夫人、上記幹事、合計22名(敬称略))

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