町歩きの会:護国寺・雑司ヶ谷霊園・面影橋・早稲田大学演劇博物館、同歴史館
今秋は11月19日(月)に都区内文京区・豊島区・新宿区の寺社、著名人のお墓をめぐり、太田道灌ゆかりの山吹の里にも足を延ばしました。その後、甘泉園公園、早稲田大学演劇博物館経由、早稲田歴史館を見学し、館内にある珈琲研究会サークルの喫茶店でゆったりとした気分でお茶を飲み,解散となりました。
国分寺駅9時30分集合、先ず有楽町線護国寺駅へ向かい、3番出口から地上に出ると、護国寺の仁王門の前に出ました。本日のハイライト・護国寺は我々早稲田マンが敬愛してやまない大隈重信候の墓所があり、この日は諸江氏のお取り計らいにより,墓所の門を開けていただき、香を焚き、榊を捧げ全員で参拝し、墓前で参加者全員の記念写真を撮りました。
因みに大隈侯のご葬儀は大正11年日比谷公園にて国民葬で行われ、30万人もの会葬者が参列した由。同じ護国寺に眠って居る山県有朋の葬儀は同じ日比谷公園で大隈侯の数か月後に国葬で執り行われたが、その葬儀「幄(あく)舎(しゃ)の中にガラウンドの寂しさ」と東京日日新聞が報じていたとのこと。
雑司ヶ谷霊園では夏目漱石、小泉八雲、ジョン万次郎、東郷青児、竹久夢二、永井荷風、泉鏡花の墓所と早稲田と関係の深い島村抱月、安倍磯雄、東儀鉄笛らのお墓へ参り、先人のご功績に思いを馳せた。
雑司が谷鬼子母神裏の割烹「大倉」での食事となり、海の幸、山の幸を盛った豪華な料理でアルコ-ルの消費量にも拍車がかかり、冷酒、お燗、ビ-ル等で大いに盛り上がり、和気藹藹とした宴会になり、楽しいひとときを過ごしました。
鬼子母神前から面影橋まで都電で移動。面影橋では大田道灌が鷹狩りの際、俄か雨に遭い、雨具の蓑を借りようと農家に立ち寄った時、そこの娘が一枝の山吹の花を差し出した、道灌は古歌「七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき」の意味が分からず、あとで自分の無学を恥じ、それを契機に学問・歌道に励んだとのこと。教訓を得た思いになりました。
最後に早稲田大学演劇博物館、同歴史館を見学しました。歴史館は演劇博物館、会津八一記念博物館に続いて、今年の3月に開館した第三のミュ―ジアムです。早稲田の歴史関係の資料、未来の大学の全貌を展示しており大いに勉強になりました。
朝から天候が気になりましたが、幸いにして一日降雨もなく、時たま陽も射し、町歩きには恰好の晩秋の一日、8㎞ぐらい歩きました。歴史館での解散時には雨がちらつき始めたが、全員無事帰路に着きました。参加者は15人で、5人のご夫人もお出でいただきました。
(文責:中村俊雄)