町歩きの会:深川探訪

町歩きの会:深川探訪(2019年11月26日)

秋の町歩きの会は、2019年11月26日に15名が参加して開催しました。
今回、歩いた深川(江東区)は、隅田川河口部の東岸地域一帯をさす広域地名です。
徳川家康の江戸入府当時、この地域には大きな付洲・寄洲が形成され、干潟や萱野が広がっていたそうです。家康は摂津国(大阪府)出身の地侍:深川八郎右衛門にこの地の開拓を命じ、彼の姓をとって深川村と名づけました。

我々の町歩きは八郎右衛門が創建しました深川神明宮の見学からスタ-トしました。この日の気温は前日より10℃以上低く、午前中は霧雨が降っていたあいにくの天気でしたが、地下鉄森下駅から門前仲町駅まで10km弱を参加者15人全員が走破できました。
芭蕉記念館―横綱大鵬の大嶽部屋等の相撲部屋街―松平定信の墓所がある霊巖寺―江戸時代の庶民の生活と町並みを再現している深川江戸資料館―豪商紀伊国屋文左衛門の別邸であったと伝わる清澄公園を見学しました。
その後、昼食会場である長寿庵蕎匠へ。そこでは、町歩きの楽しみのひとつのその土地の名物料理、昔は深川の漁師に好まれた賄い飯「深川めし」を食し、その他、一品料理を味わい、美酒にも酔いしれ、和気藹々の時間を過ごすことができました。
昼食後は雨が止み、食後の運動よろしく、法乗院の深川ゑんま堂の巨大な閻魔様を観覧、深川のお不動さんとして名高い深川不動堂をまわり、最終目的地である江戸最大の八幡宮であると共に江戸大相撲の発祥地:富岡八幡宮を見学。境内には相撲関係の横綱力士碑、大関力士碑等がありじっくり見学の時間もとれました。
その後、門前仲町で解散し、無事今年の町歩きの会は終了しました。
往時の江戸を偲ぶ町歩きの一日でした。
最後に芭蕉が陸奥のへの俳諧行脚を志した時の句を記します。「草の戸も住み替わる代ぞ雛の家」

(中村俊雄 記)