1月20日(土)今年の初句会が12時半から本多公民館で開かれました。
本句会が第一回の句会を開いたのは平成26年の11月。今回は4度目の新年となりました。
穏やかな冬晴の当日、集まった句友は講師の細見逍子先生を含めて13名、欠席投句が1名、合計14名と盛況。
投句は例月通り1人3句ですが、初句会の特例として、選句は7句(講師の選句は10句)の大盤振る舞い。机の上には正月とあって、公民館一階の食堂特製の幕の内弁当、会員有志の差し入れの飲み物が並ぶ。幹事長の黒川清虚さんの音頭で、この一年の健吟を祈って乾杯。
食事のあとは、いつも通り投句・選句・講評と進み、高点句にはお年玉の天・地・人各賞が細見先生から授与されました。この日の高点句と作者は下記の通り。
天賞 島影の濃くなりゆきぬ初茜 千原 延居 (国分寺)
地賞 日溜りを独り占めして初電車 吉松 舞九 (国分寺)
人賞 去年今年八十路の瀬戸の無分別 野部 明敬 (国分寺)
当日参加の皆さんそれぞれの高点句を一人一句として下にまとめました。
(吉松舞九・記)
新年句会一人一句 (天・地・人受賞者については本文参照)
悪しきこと良きことも捨つ古日記 黒川 清虚 (国分寺)
獺祭を論じ一瓶大旦 中村 憲一 (豊島)
いつになく多弁な友や暖炉燃ゆ 舘 爽風 (国分寺)
初東風や五臓六腑に陽をもらふ 梶原 由紀 (国分寺)
老体の心身に添ふ小豆粥 押山うた子 (武蔵村山)
七福神年々増ゆる願ひ事 佐竹茂市郎 (立川)
風花やたんの太助の城下町 内田 博司 (国分寺)
子等帰る名残りの重箱四日かな 大畠 薫 (清瀬)
増上寺鐘鳴り渡る初詣 藤木ひろみ (中野)
爺(ぢぢ)と呼ぶ愛しき寝息除夜の鐘 清水 星人 (国分寺)
神主の嬰(やや)のやは肌初ゑくぼ 細見 逍子 (清瀬)