第1回目は医学博士、管理栄養士で早稲田大学教育学部生理学教室研究員を経てNHK・民放TV,執筆書籍多数と現在活躍中の本多京子先生の“元気なシニアライフのために”(NHK今日の料理)の一文を引用し、簡単にご紹介いたします。
長い人生を健康に過ごすための基本は「毎日の食事」であって、年をとっても体の細胞は毎日生まれ変わっています。そのスピードは若い頃より遅くなりますが、健康な体を維持し、元気に活動するためには毎日、食事から十分な栄養をとる必要があります。そのためには簡単なものでもなるべく「自分で料理をつくる」ことが大切です。体力的におっくうだとか少家族だからつくる張り合いがないなどと、ためらわずに「料理をすること」はさまざまな健康効果をもたらします。冷蔵庫の残りものから献立を考えて、手順よく調理することは絶好の脳のトレーニングで、また台所に立つことも体力維持に役立ち、さらには指先を使うことが脳の活性化になると云うものです。
シニア時代こそ、1回1回の食事を大切にし、しっかり栄養をとり料理を通じて活動的な生活をすることが健康長寿のためのポイントです。
それでは具体的な行動とは何でしょうか?
①食事時間を決めて、生活のリズムをつくる、(決まった時間に消化液が分泌され体のリズムがつくり易い)
②バラエティー豊かな献立を考え同じ食品が続かないように、(栄養バランスを整える)
③家族や友人と一緒に食べる機会を持つ、(食事を楽しむことが元気のもと)
④なるべく自分で料理をつくる、(体力維持や脳の活性化に役立つ)
⑤出来るだけ自分で買い物に行く(旬の食材を見、店員と話すなど社会の出来事を身近に感じる)
まずは元気と健康は毎日の食事からということでこの項終わります。