この度、3月4日からJR中央線国分寺駅と西国分寺駅の発車メロディが変わりました。
国分寺駅は、国分寺で半生・40年を過ごした作曲家・信時潔の童謡「電車ごっこ」、西国分寺駅は「一番星見つけた」。
武蔵野線西国分寺駅は“国分寺市の歌”が各々採用され、鳴り響いています。
信時潔は大阪出身で、父親は牧師で幼い時から讃美歌に親しみ、東京芸術大、ドイツ留学、芸大教授を経て、作曲部創設に尽力。作品は1000曲以上で、「海ゆかば」「紀元二千六百年頌歌」、文部省唱歌「電車ごっこ」「花火」等々。戦前戦後を通じて学校の音楽教科書の編纂や監修にも力を注ぎ、校歌・社歌・団体歌等の作曲も数多く手がけています。
国分寺市立小中学校の校歌作曲も多数あり、国分寺市内15校中6校(第一~第四小学校、第一・第二中学校)の校歌を作曲、6万人の生徒がこの校歌を胸に卒業しています。他に灘、桐朋、桜蔭高、慶応義塾、学習院、成蹊、専修大学など多々あります。
「電車ごっこ」の発車メロディは電車の駅風景として出来すぎ位にマッチしており、国分寺として誇れるものです。因みに近隣の発車メロディは武蔵小金井が“さくらさくら”小金井堤の関連、駒込も同じで、染井よしの発祥の地の関連。三鷹が“めだかの学校”、豊田が“たきび”、八王子が“夕焼け小焼け”、高田馬場が“鉄腕アトム”となっており、後れ駆せながら国分寺駅での楽しみが増えました。
この発車メロディは国鉄時代の1970年代後半から電子音のベル(「ピロピロピロ」という音)を使用していましたが、耳障りであるなどと不評であった為、1989年新宿駅と渋谷駅に導入し、順次採用、実施されています。
電車ごっこ(井上赳作詞)「運転手は君だ 車掌は僕だ、あとの4人が 電車のお客 お乗りはお早く動きます ちんちん・運転手は上手 電車は早い 次は上野の公園前だ お乗りはお早く動きます ちんちん」
一番星見つけた(生沼勝作詞)「一番星見つけた あれあの森の 杉の木の上に 二番星みつけたあれあの土手の 柳の木の上に 三番星見つけた あれあの山の上に 松の木の上に」
清水元(記)